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消毒用アルコールの使用期限は?エタノールが開封後に濃度が下がる?

消毒用アルコールの使用期限ライフ
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飛沫感染や接触感染する感染症の拡大に抑制のために、手に石鹸をつけてよく洗うことが推奨されています。石鹸で手洗いする場合は、洗面所などで水を使って洗い流す必要があります。

それに比べるとアルコール手指消毒剤は、手につけて擦り合わせるだけで良いので、水で手を洗わずに済み、いろいろな建物・会場などの入口に設置されたり、小さな容器に入れたものを持ち歩くなどして利用されています。

また家庭で消毒用アルコールを用意している方もいらっしゃるでしょう。

最近は、需要の急増によりこれらの消毒用アルコール(エタノール)が品薄状態です。すでに購入したものがある方は、その使用期限が気になるかもしれません。これらの消毒用アルコール(エタノール)の使用期限について紹介します。

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消毒用アルコールの使用期限は?

消毒用アルコール(エタノール)の製品には、以下のように液体を容器に入れて密栓したもの、スプレー式のもの、ポンプ式のものがあります。内容物の液体は、70〜80%の濃度のエタノールにイソプロパノールを添加物として加えたものがほとんどです。



さらに保湿成分など添加し、ジェル状にして使いやすくした製品も販売されています。特に小さな容器に入れ、携帯しやすいようにした商品が人気です。

ただし、一部の商品はエタノール濃度が低くなっていることにご注意ください。エタノール濃度が下がると殺菌するスピードが落ちてしまい、手指につけてこする短い時間では十分に殺菌できない可能性はあります。76.9〜81.4vol%のエタノール濃度である「手ピカジェル プラス」は、人気が高く、品薄状態で、価格も高いです。



これらの種類がありますので、使用期限は一律には定められてなく、商品ごとに異なる使用期限が設定されています。中には使用期限を明記していないものもあります。

原則として使用期限が明記されている場合は、その期限までに使い切るようにしましょう。通常は未開封の状態で2〜3年程度のものが多いです。ただし、「保管状況による」と書かれているものもあります。

これは内容物が変質しやすいような高温や強い直射日光が当たる場所では劣化することが考えられるためです。したがって、それほど高温にならず、直射日光の当たらない場所に保管して置いてあれば通常は大丈夫でしょう。

開封後も、しっかり栓をして、異物が混入しないようにすれば使用期限程度までは使えると考えられますが、使い方によって状況に差が出る可能性があるためか、あまり明確に書かれていないことが多いです。

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消毒用アルコールの使用期限はなぜあるのか?

消毒用アルコールにはなぜ使用期限があるのでしょうか?消毒用のものなので、なんとなく雑菌などは繁殖しにくいような気がしますので、使用期限がなくてもよいような気もします。

メーカーがどのようなテストをして、使用期限を決めているのか公開されていませんが、多くの製品でその使用期限の期間保管してテストするということをせずに発売開始していると考えられます。

例えば10年間使用できるものを開発・製造後に10年間保管し、確認してから販売開始するようにしていたら、商売にならないからです。家電製品などでは「加速試験」などをして寿命を推定して設定することが多いですが、このような化学的な商品の場合は、化学的なテスト・知見から設定していると考えられます。ただし、長期間製造販売している商品の場合は、販売開始後に過去に製造してものをチェックして、品質を確認することはあります。

またメーカーで実際に長期間保管して品質をチェックするような試験をしても、販売後に流通過程・店舗・購入後のユーザーの保管状況が様々ですので、完全に実際の状況を再現することは不可能です。したがって、「常温・暗所保管」などの条件を想定し、ある程度の使用期限の目安を設定せざるを得ないと考えられます。

もっともシンプルな液状のアルコール(エタノール)消毒液の場合は、エタノールの濃度の低下が使用期限に関係する可能性があるでしょう。例えば、栓の締め方が甘かったりすると、少しずつエタノールが揮発し、濃度が下がってしまうと、消毒する効果が低下します。蓋を開け閉めする回数が増えるほどエタノールが揮発しますので、未開封の状態がもっとも長期間保存できることは間違いありません。

しかし、シンプルなエタノール消毒液の場合は、エタノール濃度が76.9~81.4vol%と他の商品に比べて高めになっているので、それほど心配する必要は無いでしょう。

ジェル状になっている製品は、保存状態でそれなりにエタノールが揮発し難くなっているので心配ありませんが、そもそものエタノール濃度が低い商品があるので注意が必要です。

もちろん、何らかの異物が混入してしまったものは、使用期限内でもリスクが高くなるでしょう。

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消毒用アルコールの使用期限が過ぎてしまったら?

前述のように使用期限内に使い切ることを推奨しますので、使用期限が過ぎたものを使用することは推奨しません。特に開封済みのものは、開封後にどのような保管状況・使用状況であったのかを把握できないものは使わない方が安全です。

また前述ようにエタノール濃度が下がってしまっていると、そもそもの消毒という点で効果が下がってしまうので、使用する意味が無くなってしまう可能性があります。

感染症予防が重要な時期には、少しでも効果を高めるために使用期限内のものを入手して使用するようにしましょう。また消毒用アルコール(エタノール)を購入した場合は、温度が高くなる場所・強い直射日光が当たる場所には保管しないようにしましょう。

本当に効果が高い消毒用アルコールは濃度が高いので、消防法の危険物第4類アルコール類に該当し、容器に記載されていることが多いです。「危険物第4類アルコール類」は、火を近づけると引火するので火の近くでの使用しないようにしましょう。

まとめ

消毒用アルコール(エタノール)の使用期限について紹介しました。そもそもの消毒の効果を得るために、使用期限内に使い切るようにしましょう。

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