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消毒用アルコールと界面活性剤によるウイルスと菌の消毒について

消毒ライフ

新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症の拡大防止に、消毒用アルコール(エタノール)や界面活性剤による消毒は有効です。従来からも感染防止の基本として手指の消毒や感染者の飛沫が付着していると考えられる場所の消毒が推奨されています。

特に最近は世界的に新型コロナウイルスの感染拡大が起こるなどしたため、消毒用アルコールが入手しにくくなるといったことも起こり、多くの人がアルコール消毒に関心を寄せました。

また消毒用アルコールが入手しにくくなったころもあり、界面活性剤の活用についても注目を集めました。これらの基本情報と最新情報を紹介します。

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消毒用アルコールの使用期限は?

感染症が流行し始めると、感染拡大防止のために消毒用アルコールを入手しようとする人が増えます。個人で使用するためだけでなく、いろいろな建物やイベント会場の入口でも来場者がその場で手指を消毒できるように、消毒用アルコールを設置するところが増えています。

普段はそれほど需要が無かったものが急に売れ始めると、在庫が無くなり、入手が困難になることがあります。そのため以前購入したものがあるかどうか調べてみたら、かなり前に購入したものが出てくるということがあるでしょう。またいざという時のためにある程度買い置きしておいたものも、いつまで問題なく使用できるのか気になりますね。

消毒用アルコールの使用期限はどのぐらいなのでしょうか?

消毒用アルコールにもいくつかのタイプがあります。もっともシンプルなものは、アルコールと精製水などからできていて、他のものをほとんど添加していない液状のもの。それから人気の高いジェル状のものなどです。

これらの商品によって使用期限が異なることが多いため、基本的には商品に記載の使用期限まで使えると考えましょう。中には使用期限が明記されていないものがあります。一般的には未開封の状態で2〜3年程度のものが多いです。

またこの使用期限は、「保管状況」によります。消毒用アルコールは、直射日光の当たらない涼しいところに保管するようにしましょう。消毒用アルコールは、「消防法の危険物第4類アルコール類」に該当し、引火性の液体です。直射日光が当たるところは思いがけず温度が上がることがあり、容器が破裂する・蓋が飛ぶなどして内容物が飛び散る可能性があるからです。さらに近くに火気がある場合には印加する可能性あり、非常に危険です。

詳しくは以下の記事で紹介しています。

関連記事:消毒用アルコールの使用期限は?エタノールが開封後に濃度が下がる?

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消毒用エタノールの保管方法は?

消毒用アルコール(エタノール)は、アルコール濃度が76.9〜81.4vol%で「消防法の危険物第4類アルコール類」に該当するため、「直射日光の当たらない涼しい所に密栓して保管すること」が基本となります。これは引火性の液体で、引火点は21℃以下です。

風通しのよくない場所で、夏に直射日光が当たる場所はどのぐらいの温度になるでしょうか?高温になって、毎年トラブルが発生するのが自動車の車内です。JAFなどが調査をしていますが、諸条件によっては自動車のダッシュボード付近の温度が70℃以上になることは珍しくありません。

もしこの70℃になるダッシュボードに炭酸飲料のペットボトルを置いてしまうと破裂することがあります。その場合、破裂した破片が当たる危険性が問題ですが、炭酸飲料と違って消毒用アルコールの場合は引火性がありますので、近くに火気があれば引火する可能性が高いため、非常に危険です。

したがって、直射日光が当たるところで保管するのは止めましょう。もちろん高温になるところも破裂する危険がありますので、涼しいところに保管しなければなりません。

非常に引火しやすいため、手指を消毒した後に、その手でタバコをするなども厳禁です。詳しくは以下の記事で紹介しています。

関連記事:消毒用アルコールの発火点は?消毒用エタノールの引火点と保管方法!直射日光は?取り扱いの注意は?


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エタノール消毒の原理と濃度は?

エタノール消毒は、医療現場でもよく使われる方法です。手指の消毒ならば手につけてこすり合わせれば、消毒しながらアルコールが揮発しますので便利です。注射針などを刺す時も、脱脂綿などに浸して消毒したい場所を拭けば簡単に消毒できます。

ところでこのエタノール消毒はどのような原理なのでしょうか?

細菌に対しては、ある程度以上の濃度のエタノールが細菌に作用してその細胞膜を変性させ、さらにエタノール分子が細胞内に入り、内圧を高めることにより溶菌させるなどの作用があります。このようなメカニズムによって殺菌できるとされています。

ウイルスに対しては、どのような原理で効果を発揮するのか十分に解明されていないようです。そのため最近もエタノール消毒の原理・効果を解明するための研究が行われています。

アルコール消毒で手が乾燥する?

消毒用アルコールの主成分であるエタノールは、水と相性がよく、任意の割合で均一に混ぜられることが知られています。

一般に相性が悪くて均一に混ざり合わないものとしては「水と油」があり、そのことは例えにも使われるほどよく知られています。身近なものではサラダにかけるドレッシングがそうです。激しく容器を振って混ぜようとしても、静置しておけば再び2層に分離してしまいます。

一般に水と相性が良いものは油とは相性が悪いことが多いのですが、エタノールについては水とも油とも相性が良い「両親媒性」という性質を持っています。そのためエタノール消毒をすると皮脂が奪われてしまいます。これを繰り返すと肌が乾燥し過ぎてしまいます。

無水エタノールの消毒効果は?

消毒用アルコール(エタノール)と似たものとして「無水エタノール」というものが販売されています。これも消毒用エタノールを同様の消毒効果があるのでしょうか?

消毒用エタノールは、日本薬局方で規格が定められていて、エタノール濃度が76.9~81.4vol%に調整されています。この濃度に調整すると消毒効果がもっとも高くなるためです。

無水エタノールとは、エタノールを99.5vol%以上含むのものです。前述の日本薬局方の消毒用アルコールの規格から外れており、消毒効果は大きく低下します。そのまま消毒用に使用するには適していません。

最近は消毒用エタノールの入手が難しくなり、無水エタノールと精製水を購入して、エタノール濃度を調整して消毒用に使うこともあります。詳しくは以下の記事で紹介しています。

関連記事:無水エタノールの消毒効果は?正しい使い道を紹介します!

まとめ

消毒用アルコールと界面活性剤によるウイルスと菌への効果について紹介しました。理解を深め、安全に効率よく消毒しましょう。

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